今日のムラサキツユクサ 20180423 生臭いウインドブレーカーの話

今日は朝から曇っています。気温が低いので昨日の昼と比べると空気がしっとりしていて、6時40分ごろにはごくわずかですが霧雨のような感じだった当地。
常日頃からっ風にふきさらされている群馬県民かつ身なりにはあまり気をつかわない人間なので、こういううすら寒い日に羽織る上着はウインドブレーカー一択なのですが、原発事故以降、こんな日にはものの数分でウインドブレーカーに生臭い臭いが付着するようになりました。今日もゴミ出しをして戻ってきただけで強烈な生臭さが・・・。
(「付着」と書いたのには理由があります。拭くと、完全ではないものの、臭いが取れるからです。)

2011年、あの年私は隣組の班長をやっておりました。すでに3月になっていたので年度も最後であり、次の人に引き継ぐべく荷物をまとめてしまっていました。しかし原発事故後、計画停電が始まることとなり、その件について書かれた文書の配布をするように上から指示があったので荷をほどいて回覧板を回すことになったのですが、
・・・思えば雨が上がったばかりのあの夕方、
地震でひびが入ったと思われる道路のアスファルトはまだ乾いておらず、そこここに小さな水たまりができていました。回覧板を手にあの日もウインドブレーカーを羽織って50メートルくらい歩いたところにあるお宅に出かけたのですが、帰宅して家に入った途端、自分の身体から異常な臭いがしていることに気が付きました。

そう、あの日から外に出るたび異常な臭いが体にまとわりつくようになったのです。

もっとも、あの日以前だって風の強い日や雨上がりに外を歩くと、洋服や髪の毛が臭くなるということは小さいころから知っていました。晴れた日には、布団を干した後の布団から漂う臭いをもう少し悪くした感じの「ホコリ」臭さが、そして、曇った日や雨上がりにはなんとなく生臭いような臭いが付く、それはわかっていました。
しかし、あの日以降、つまりあの回覧板を回した日以降臭いの質が変わったのです。
金(かな)くさい生臭さ。金くさいと言っても鉄棒や出血した時の臭いとは違うのです。アルミホイルの臭いともステンレスの臭いとも金箔の臭いとも違う。何の臭いなのかはわからないのですがでも何か鼻の奥に金属を感じる感じ。言葉で説明できないのですが、当時40数年の人生の中でいろいろな金属の臭いを体感し、金属ってのはだいたいこんな共通点があるな、と脳のどこかにデータベースを持っているんだと思うわけですが、そこに照らし合わせると、「あ、これってなにか金属?」と感ずるような臭いであるわけです。そして同時にいやーな感じの生臭さもある。

ただ、当時家族親族そして近所の人に尋ねて私の主張に共感してくれたのは娘だけだったのと調べてもらうこともできませんのでどうしてそんな臭いを感じたのか、真相はわかりません。
(参考までに、私と娘にはシックハウス症候群の既往歴があり、そのせいなのかわかりませんがニオイにはかなり敏感です。)
で、当時の強烈な臭いと比べれば軽くなった気はするものの、いまだに風の強い日や湿度の高い日、雨上がりにはいやーな臭いが、「化繊の服」だと特にひどく「付着」するのです。

しかし「臭くない」という人がたくさんいることも事実なので、比較のため札幌市で同様な化繊の上着を着て雨の日、強風の日を選んで1時間以上何度か歩いて試しましたが、金属臭さはなく原発事故以前に感じていたある意味懐かしいホコリの臭いのみで、また生臭さの方はほぼありませんでした。
わざわざ強風が吹き荒れる日にホコリをかぶるだけの目的でたった一人北海道大学の構内を1時間以上うろうろした日には「私は真正の馬鹿」だと思いましたが、室内に入って少し休み、嗅覚を回復させてから!?化繊の上着と髪の毛の臭いをかいで「アー懐かしいお日様のにおいしかしない!」とわかった時、

そうか、やはり、つまり、あれだ!という確信を得たのであります。

そして、2018年、今現在も続く生臭い臭いを感じるたびに、嗅いではいけない物吸ってはいけないものを吸ってしまっているのではないか、という恐怖に包まれるのです。
まあ、とりあえず幸いなことにいまのところは重い病気にはかかっておりませんし、いろいろあってこの地から最低でもあと10年は逃げるわけにもいかないのでどうにもできないのですけれども。

で、臭い対策としましては外から帰ったらシャワーを浴びて全身着替えるのがいちばんいいのですが、毎度毎度やってもいられませんので、とりあえず真夏以外は上下外専用のウインドブレーカーを着て玄関で着脱するとか、ウインドブレーカーには事前にエレガードを吹きかけてホコリを予防したり、ホコリを浴びた後にはかたくしぼったおしぼりで露出部分を拭いたり、あとはウエットティッシュで拭いたりしています。
気にしすぎ・・・と思われるかもしれませんが、気にするも何も、臭いので(笑)不快すぎるのでやらざるを得ないのです。


ちょっと話が長くなりました。
それではいつもの話に戻ります。



今朝、ムラサキツユクサを見ましたら雨どいの近くの株のつぼみの塊が一つこんなふうに枯れていまして、

他のつぼみの様子も写真におさめることにしました。


雨どいの近くの株

三波石の近く

雨どいの近くの株から50cm離れたところ
なんだか、どれもこれも白っぽいし咲かないしどうなっているんでしょうか。

本日のこのあたりのエアカウンターの数値は0.07μ㏜/h








上の方の話に書き忘れましたが、
原発事故直後に着て外に出たもの、バッグ等諸々すべて廃棄したことは言うまでもありません。