原発事故の数ヶ月後に見られたこと Effects of radiation @Gunma pref. Japan 2011


Effects of radiation @Gunma pref. Japan 2011






わが家は福島第一原発からおよそ200キロのところにあります。












2005年、原発事故前のムラサキツユクサです。
2005.5

私には写真の趣味がないため、シンプルな宿根草であるムラサキツユクサの事故前の写真はこれしか残っていません。
が、もともとはこんな感じのムラサキツユクサでした。











After Fukushima Daiichi nuclear disaster



5/20/ 2011









5/22/ 2011








5/23/ 2011











5/24/ 2011










5/25/ 2011











5/26/ 2011






5/27/ 2011





6/1/ 2011








7/1/ 2011 




8/3/ 2011 サルビア レウカンサSalvia leucantha




8/11/ 2011 月桂樹bay laurel







以下 10/4/ 2011





モッコウバラbanksia rose





ベニカナメモチJapanese photinia








【観察のまとめ】



ムラサキツユクサについては、

原発事故以前に15年間観察されていた花よりも、花弁の色が薄くなる、もしくはまだらになるといった変化、そしておしべの毛の色が薄くなるという変化が見られた。

また、株によっては花弁の形も細長くなったり強く縮れたりという変形が見られた。

古い大株については変化は全体の1パーセントに満たなかったが、

2011年春に芽を出した新しい株では咲き始めから終わりまで、すべての花が、これまで観察したことのない色調のものであった。

葉については著しい変化は見られなかった。




サルビアレウカンサ については、葉の先端がくびれてハート型のようになる変化が見られた。


月桂樹、モッコウバラ、ベニカナメモチの葉については、

葉の片側が部分的に縮れる、一部が欠ける、なめらかな縁がぎざぎざになるというような、これまで少なくとも15年間観察されたことのない異常が見られた。


原発事故後に現れた葉のうち、月桂樹については全てが変形、モッコウバラについては枝の数で全体のおよそ10パーセント、ベニカナメモチはおよそ5パーセント、サルビアレウカンサは3パーセントで変形した葉が見られた。

ただし、花については変化を見きわめることが出来なかった。




我が家には他に、サツキ、アジサイ、大輪バラ、ローズマリー等が植わっているが、それらについては変化がわからなかった。