2018年4月~5月のムラサキツユクサ
【今年の花々】
今年は観察数(開花数)の少ない場所(例えばノイバラの下やローリエの下)や、水滴の影響カメラの不具合等でよくわからない写真はここに掲載しませんでした。
もっと大きな画像はそれぞれの日付の記事からご覧いただけます。
雨どいの近く(中央あたりの花)
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20180408 0.11μ㏜/h |
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20180411 0.05μ㏜/h未満 |
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20180413 0.08μ㏜/h |
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20180420 0.05μ㏜/h未満 |
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20180421 測定なし |
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20180423 0.07μ㏜/h |
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20180429 0.14μ㏜/h |
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20180430 0.14μ㏜/h |
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20180502 測定なし |
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20180505 測定なし |
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20180506 0.06μ㏜/h |
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20180507 測定なし |
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20180508 0.05μ㏜/h未満 |
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20180511 0.06μ㏜/h |
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20180515 0.07μ㏜/h |
雨どいの近くの株(最後の方で茎が倒れたままになる所の花)
ウッドデッキ近くの大株
エアカウンターの数値はその日に雨どいの近くで測定したものです。 |
20180430 0.14μ㏜/h |
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20180501 0.06μ㏜/h |
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20180505 測定なし |
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20180506 0.06μ㏜/h |
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20180508 0.05μ㏜/h未満 |
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20180512 測定なし |
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20180513 0.05μ㏜/h未満 |
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20180514 0.07μ㏜/h |
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20180515 0.07μ㏜/h |
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20180516 0.05μ㏜/h未満 |
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20180517 0.10μ㏜/h |
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20180518 0.05μ㏜/h未満 |
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20180520 0.07μ㏜/h |
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20180520 0.07μ㏜/h |
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20180521 測定なし |
ウッドデッキ近くの新しい株
エアカウンターの数値はその日に雨どいの近くで測定したものです。
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20180429 0.14μ㏜/h |
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20180505 測定なし |
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20180506 0.06μ㏜/h |
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20180508 0.05μ㏜/h未満 |
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20180511 0.06μ㏜/h |
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20180512 測定なし |
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20180513 0.05μ㏜/h未満 |
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20180514 0.07μ㏜/h |
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20180515 0.07μ㏜/h |
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20180516 0.05μ㏜/h未満 |
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20180517 0.10μ㏜/h |
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20180518 0.05μ㏜/h未満 |
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20180520 0.07μ㏜/h |
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20180521 測定なし |
【今年の感想】
今年は観察開始直後からしばらくの間、低温による開花不全ではないかと考えられる状態が長く続きました。
ただ、5月に入りウッドデッキ近くの大株が比較的良い花をたくさん咲かせるようになっても雨どいの近くの株にはしっかり開くことのできない花が見られたこと、
また昨年以前にも開花に適した気温になっても葉が邪魔をして開花しにくくなる現象が度々見られたことをあわせて考えると、今回の開花不全はすべて気温だけが原因ではなく植物自体の異常による場合もあると思います。
開花不全については今年以外の参考として直近のまとめ、「2017年のまとめ」の「2015年の観察で花びらの枚数に異常の出た」株の項の画像をご覧ください。ところで、上の昨年のまとめ記事をご覧いただけばすぐにお分かりいただけると思うのですが、
昨年の方が今年よりも良い花が咲いていたような気がします。
事故後、花の状態は年々回復傾向にあったような気がしていたのですが、
今年はそういう印象を持てませんでした。
もちろん、2012年に購入して以来使い続けているエアカウンターでいくら測定しても何もわからないわけです。(何が言いたいのかはお察しください)
でも植物はおかしい。
昨年「…ムラサキツユクサは花を咲かせ種を作りそれを落とすことによって体外に毒物を放出しているのでは無かろうか」と考察しましたが
今年も開花シーズンを迎えた後、たとえば「雨どいの近くの株」については日を追うごとに良い花を咲かせるようになりましたからそういうシステムが備わっている可能性というのはあるのかもしれないな、との印象を今年も持ちましたが、
しかし、今年のムラサキツユクサは数年前の悪い状況に戻ってしまったかのようだという思いを持ちながら毎日シャッターをきっておりました。
株の寿命か?と考えたり、太陽の活動が…と考えたりもしましたが、
再汚染という可能性もあるのかもしれないな、と
実は、今年出現した元気な「ウッドデッキ近くの新しい株」によって、疑念を抱くに至りました。
写真の最後に「ウッドデッキ近くの新しい株」という項がありますが、
この株はおそらくはウッドデッキ近くの大株から飛んだ種が今年の春に芽を出し育ったのだろう若い株なのですが、眺めるのが楽しくなるくらい毎日大きくてきれいな花を咲かせているのです。近くに野性味のある超元気な菊が生えているのが影響しているのか(つまり、菊が悪いものを吸いつくしてしまったので小さなムラサキツユクサが吸えなかったのでは?という疑問を持っているのですが)この8年間の観察で見た他の場所の若い株ではあり得なかった、一番花からずっときれいな形状の花を咲かせているという株なのです。
ただ、形はとてもきれいなのですが、この株の花の色は毎日微妙に変化するわけです。
事故直後からなぜか元気なウッドデッキ近くの大株の方は(これもどうしてここまで元気なのか逆に謎ではあるわけですが)多少おしべの毛のいろがうすくなることもあるとしてもそこまでの変化が起こらないので、エアカウンターで測れない放射線量の日変化に気づきにくいわけですが、この「ウッドデッキ近くの新しい株」の様子こそが、もしかするといわゆる「放射線によって花びらやおしべの毛がピンクに(うすく)なった」という状態なのかしら、と思うのです。
生えている場所の状態や株の状態(越冬したものかとか密集具合はどうなっているか)によって微妙な放射線量の変化が一般的に言われている「放射線によって花びらやおしべの毛の色がうすくなる」というような小さな形質変化の限定要因になり得ないという可能性が「雨どいの近くの株」「三波石近くの株」と「ウッドデッキ近くの大株」の比較、さらに「ウッドデッキ近くの大株」とこの「ウッドデッキ近くの新しい株」の比較によって示されたような気がしています。
「ウッドデッキ近くの新しい株」に微妙な変化が起こったのは「新たなもののゆえなのか」風が吹いて「毎日いろいろ」なのか。
細かいことは数値として知ることが一切できませんのですべて想像の中のことではありますけれど、
しかし、いまだにこの県に降下物があるというのは公的に発表されていることですし、
「再び大事故が起こらなければ放射能は減る一方である」「とりあえず安心」「もう今は安心」ということはないのだと
ムラサキツユクサはまた私を戒めてくれました。