2015年9月の異変についての考察

朝7時30分 快晴 気温18℃

前回の観察のあと花を咲かせておりませんでしたが、今日は、異常が見られた株とは別の株に一つだけ花が咲いておりました。



異常な花を咲かせた株は本日こんな感じになっています。
では別の株(異常な花を咲かせた花から50㎝くらい離れたところ)に咲いた花を。


 少しよってみます。
 本日のこの辺りのエアカウンターの数値は0.06μSv/hでした。


異常な花を咲かせた株が今後(今季)どうなっていくのか、また来年どうなっていくのか見守りたいと思いますが、今日ここまでの考察というか感想というかを書いておこうかと思います。



・異常な花を咲かせた株は、2015年の5月から花を咲かせておりましたが、今回異常が起こるまで一度も目立った異常はありませんでしたので、あの異常な花を咲かせる直前に「何らかの良からぬもの」がもたらされた結果数日間奇形の花が観察されたと言えると思います。

・毎日のエアカウンターの値に大きな変動がなかったことから、「エアカウンターでは測定できない」何かによって引き起こされた奇形であるということも言えると思います。
それが放射能であるのか、何らかの薬物であるのか、電磁波であるのか、ということについては調べようがないので何とも言えません。

・異常な花が咲いた翌日から今日まで、あの株は花を咲かせておりませんが、それがその何らかの環境の変化によるものであるのか、季節によるものなのかも断定は出来ません。
その点はこの後の観察によって判断することになると思います。

・今日花を咲かせた株は9月22日の観察の時に「斑入り」の花を咲かせていたとして紹介していた株です。


わずか50㎝の場所の違いで放射線量やそのほかの条件にどれだけの差があるのかわかりませんが、そうそう違いがあるとも思えないので
この二つの株が咲かせる花の違いについては、いわゆる「個体差」のような気がします。
ムラサキツユクサの多くの株に様々な異常が現れた2011年と2012年の観察において、生物には「個体差」があるのだということをつくづく感じさせられました。当時の観察日記をご覧いただけば共感していただけるかもしれませんが、長い間育て続けてきた大きな一株だけは、異常があってもわずかである一方、タネが飛んでその年に新しく芽を出した株には目を覆いたくなるような変異が次々と起こったのです。
(念のために書き添えますが、この場合の大きな株と新しい小さな株という違いに成長した大人と子どもという見方は当てはまりません。両方とも成長し子孫を残すという意味で開花しておりますので、大きな株も小さな株も両方とも人間で言えば大人です。ここでいう個体差とは、人間で言うところの体格であるとか遺伝的な性質(体質)であるとか栄養状態とかそのようなものです)


(参考)2012年5月14日の観察記録
https://murasakitsuyukusa.blogspot.com/2012/05/20120514_66.html


個体差とは非常に曖昧でありますが、具体的にどこがどう違うと放射線にさらされた劣悪な環境下であっても変化を起こさないのか、それを探ることは実験室でも容易ではないことだと思います。





2011年2012年の結果から見ると株の大きさという点が差をもたらしているように思われましたが今回のこの二株を比べてみると株の大きさという点で極端な差があるようには思えません。
花びらの枚数に異常のあった株の根もと

色素の異常だけが見られた株の根もと

それだけではないいろいろな「差」はあるのでしょうが、やはりその具体的な差を探ることは難しいと思います。結局、引き起こされた「結果」を見てその都度その違いを推察することしかできないでしょう。






しかし、生物が放射線による障害を起こさないために
間違いなく言えること、たしかなことが一つだけあって、それは

放射能、放射線を避ければ異常は起こらないということ。